前回のブログ記事で「原産地表示」の重要性についてお話ししました。
今日はその続きとして、精肉現場で実際に起こりうるトラブル——値付けミスで原産地を間違えてしまった場合——の具体的な対処法を解説します。
1. ミス発覚時の初動
- 該当商品の撤去 → 正しい表示に貼り替える
- 店長・品質管理担当への即時報告
- 同じ誤表示がないか、関連ロットを全数確認
2. 販売済み商品の対応
- 購入者への告知(店内掲示・店舗HPでの案内)
- 必要に応じて返品・返金を実施
- 食品衛生上の危険がある場合は、速やかに保健所へ報告
3. 再発防止策
- 値付け担当者への表示基準の再確認・研修
- 産地情報伝達の二重チェック体制の構築
- 原産地コードや略称表記の統一ルール化
原産地の誤表示は、たとえ故意でなくても信頼を損なう重大なリスクです。
忙しい現場でも「表示確認のひと手間」を怠らないことが、お客様と店舗を守る最大の防御策となります。
食品表示や食品法務に関するご相談は、
兼氏行政書士事務所までお気軽にお問い合わせください。
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