廃棄物処理法とは?

廃棄物処理法は、もともと市街地の汚物処理等について定めた清掃法を改正することで、昭和45年に制定されました。

昭和30年代から、公害が社会問題となっていました。例えば昭和31年にメタル水銀を含む排水により発生した水俣病が挙げられます。

産業の発展の副作用として起こる公害問題は、既存の清掃法では対処できず、昭和45年の第64回臨時国会(公害国会と言われています)で廃棄物処理法が制定されました。

この法律は、①廃棄物の排出の抑制②廃棄物の適正な分別、保管、収集、運搬、再生、処分等の処理③生活環境を清潔にすることにより、生活環境の保全と公衆衛生の向上を図ることを目的としています。

その後、不適正処理の発覚、不法投棄の社会問題化、ダイオキシン、アスベストなどの有害物質に対応する形で、改正が繰り返されています。

産廃業者や、排出事業者に限らず、国民にとって非常に身近でありながら、とっつきづらい法律と言えるでしょう。

これから、産業廃棄物処理法の世界を概観して、子どもたちに住みやすい地球を残していけるよう「ゴミ」について考えていければと思います。

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